2022年度は複雑な世界情勢の影響を大いに受けた1年となりました。対応策として、電線・ケーブル事業における原材料やエネルギー価格高騰を背景とした価格改定をはじめ、コスト・ロス削減や新規製品開拓などを推進しており、引き続き注意深く遂行していきます。
一方で、JX金属株式会社からの完全合流の提案を受け、昨年12月に賛同を決定しました。JX金属とは前身の日本鉱業時代から60年余りの間、資本関係に留まらず、原材料の取り引きなど多方面で良好な関係を築いてきました。今回、同社が2040年に向けた長期ビジョンを実現するうえで、当社事業に一体となって取り組みたいとの申し出がありました。
同社は、銅やレアメタルなどの非鉄金属に関する先端素材の製造・販売から、資源開発、製錬、金属リサイクルまでグローバルに展開する非鉄金属企業であり、国内外にわたる幅広い知見や専門性に優れた豊富な人材を有しています。同社と情報共有、協力体制を築くことから学ぶことも多く、より発展的で強靭なグローバル事業が展開していけると考えています。また、そのような環境は当社の人材育成においても大きなメリットとなると考えており、当社の企業価値をさらに高めることができると判断いたしました。