PERSON03

技術系 これまで世の中になかったものを
生み出せる開発者へ、
一歩一歩近づいていきたい。

技術開発センター 要素技術開発グループ
2017年入社

インタビュー風景
学生時代、難易度の高い研究に
共に取り組んだのが運命の始まりだった。

 私とタツタとの縁が生まれたのは、就職活動以前のこと。大学院では環境問題の解決に貢献する研究に取り組んでいたのですが、その共同研究のパートナーが当社だったのです。在籍していた研究室で取り組んでいたテーマは「エネルギー問題の課題に取り組む」という難易度が非常に高いものでしたが、上手くいけば世の中を一気に変えられるようなもの。そんな研究テーマに企業として挑む姿勢に惹かれました。

 また、就職してからも同様の研究を継続できる環境も魅力的でした。エネルギー効率の向上を目的に、原料の組み合わせや加工方法など特性に影響を及ぼすと考えられる要因について検証を続けてきた学生時代。入社後も同じテーマに取り組める環境は他になく、タツタに入社することに迷いはありませんでした。

インタビュー風景
新規材料の開発に与えられた時間は3年。
細かく目標を設定し、ゴールに近づいていく。

 入社以来、新規用途材料の開発を行う「要素技術開発グループ」に所属しています。最初の2年間は学生時代と同様の研究に取り組んでいましたが、現在は別の新規材料開発に着手しています。最終的な目標は事業化に貢献できる製品の開発ですが、そのためには自ら指針を立てなければいけません。特許や論文を閲覧したり、学会、展示会に参加することで情報を集め、「どこに目標を置けば差別化できるのか」を常に考える必要があります。

 一製品の開発期間の目安は3年程度です。その中で、いま私が目指しているのは、サンプルワークの工程まで進むこと。サンプルを提供すれば、お客様からフィードバックを得られます。そのフィードバックを参考にしながら、オリジナリティを付与した製品を送り出すこと。それが、私の使命です。

※作製した試作品をお客様にサンプルとして提供し評価してもらうこと
インタビュー風景
社内の他部署と連携し、情報を得ることで、
一歩先行くニーズを見出せる。

 今の仕事の難しさは、将来必要とされる材料の形態や性能の目標を自分自身で設定し、開発を行わなくてはならない点です。この目標設定を誤ると、仮に材料が完成してもまったく売れないという事態になってしまいます。そのため、取り組む分野については徹底的にリサーチしなければなりません。「今、社内にある製品と組み合わせることで、新しい材料を生み出せるのでは?」と思った時は、他部署の方に協力を求めることもあります。特に開発部はメーカーからの要望を受けて製品を作り出している部署なので、連携する機会も多いですね。その際に仕入れた情報を足掛かりに、「将来、必要とされるのはこの領域の材料なのでは?」と仮定し、社会のニーズの一歩先を行く研究開発に取り組んでいます。

インタビュー風景
新規材料の開発に専念できる環境に感謝して、
会社の期待に応えたい。

 近い将来の目標は、いま取り組んでいる新規用途材料の開発を成功させ、製品化を実現すること。まだ数年はかかりますが、必ず成し遂げたいと思っています。
 私が所属する要素技術開発グループは、約10名で構成されています。中でも、新規材料の開発に専念できるのは3名ほど。若手では、自分だけになります。会社の将来を担う部署に配属されていることは誇りですし、期待されていることも十分に実感できます。裁量もやりがいも大きい分、「何かを生み出さなくてはいけない」というプレッシャーもありますが、そのプレッシャーさえ力に変えていきたい。「自分が会社の未来を作るんだ!」という強い気持ちを持って、これまで世の中になかったモノ、機能性フィルムに並ぶモノを生み出したいと思っています。

最後に 最後に
タツタを道にたとえると?

「広い一本道」だと思います。これまで70年以上の歳月をかけ、電線や電磁波シールドフィルムなどの製品を送り出した先輩方に立派な道を作っていただきました。私たちの部署は、今ある道をさらに太く、強くすることが使命です。その使命を果たせるように、新製品の開発という形で貢献したいです。

インタビュー風景