CROSS TALK 01 女性技術者×女性技術者

女性技術者として第一線に立つ。
その理想が叶うのは
タツタだから。

タツタ電線の第一線で活躍する2人の女性技術者。
普段の仕事内容、タツタの魅力、そして将来の目標など、
女性ならではの視点で語り合ってもらいました。

働くきっかけと技術者として働くことへの不安
  • Mさん

    Tさんとは、今回のクロストークで初めてお話ししますね。

  • Tさん

    そうですね。Mさんは大阪工場、私はタツタテクニカルセンター、働いている場所も違いますからね。ところでMさんは、何がきっかけでタツタに入社されたのですか?

  • Mさん

    「メーカーの技術者として働きたい」というのが理由の一つ。「人の生活に関わるものが作りたい」というのが二つ目の理由です。そして最後に工場見学の際に凄く大きな機械が動いていて「身体の小さい私でもこんなに大きなものを作れるなら凄い」と思ったのが三つ目の理由です。Tさんは?

  • Tさん

    私は中途入社なのですが、前職の業務経験を生かせる転職先を探す中で、面接の雰囲気がとても良かったのが決め手になりました。直属の上司が対応してくれたのですが、この人たちと一緒に働きたいと思いました。

  • Mさん

    女性技術者として中途入社することに不安はなかったのですか?

  • Tさん

    大学や大学院でも、また前職でも女性の方が少なかったですし、こと“女性”技術者としての不安は無かったです。そんなに変わらないだろうな、と思っていましたし、実際そんなに変わりませんでした。Mさんは不安に思っていたのですか?

  • Mさん

    私の場合、不安はなかったというとウソになります。入社当時、こんなに大きな工具を扱うのかと驚いたのを思い出します。植木の剪定バサミのようなケーブルカッターに、手のひらより大きいスパナ…。力仕事が多くて挫けそうになりました。でも、大学の研究室の女性教授からの「竹のように強く、しなやかになれば大丈夫」という言葉に救われました。

  • Tさん

    素敵な言葉ですね。一方で新卒社員は、そうした不安を解消するための研修制度が充実していると聞きました。

同じ技術者でも仕事の内容も流れもまったく違う
  • Mさん

    はい。2週間は会社のことを知るための座学。その後、半年間はオペレーターとして電線を作る工程を担当しました。大変でしたが、その間にモノづくりのイロハを学べましたし、現場の苦労に触れられたので、自分が開発者になって何かを依頼された時に気を付けないといけないポイントを押さえることができました。

  • Tさん

    私は前任者からの1ヵ月間の引継ぎの後は、すぐに依頼に対して対応しなければならなかったので少し羨ましいです。そんな時期を乗り越えて、今どんな仕事をされているのですか?

  • Mさん

    今はビニルとゴムを使った電線の材料開発です。現場から、この材料が使いにくいと言われたものを使いやすく改良するというのがメインの業務になります。試験室でテストをして、現場で試作してもらって、それを使えるものに仕上げていくという一連の流れに携わっています。

  • Tさん

    一連の流れに携わるというのは凄いですね。私の仕事は、製品や開発品の分析を行い、開発担当者に問題解決の糸口を提供することです。例えば、ある試験条件において膨張してしまった試作品があり、その原因を知りたいという依頼があったとした場合、担当者と打ち合わせをして状況を確認した上で、添加剤や溶剤が残っているのか等の仮説を立てて試験し、結果を検証するのが仕事です。

  • Mさん

    つまり、いろいろな製品や開発品に関わるということですね。

  • Tさん

    そうですね。だから開発に携わる方とは、ほぼ全員と面識があります。

  • Mさん

    私は一連の流れを担当している分、営業、製造、品質保証、購買といった具合に、いろんな職種の方と関わらせていただいています。Tさんは、さまざまな製品の開発者から相談される立場、私は一つの製品を通じて職種を超えて相談される立場ですね。

  • Tさん

    同じ技術者でも違うものですね。ちなみにMさんは後輩に対してどんな風に接していますか?

仲間との関係性、そして自身の将来について
  • Mさん

    何でも話してもらえる間柄を心掛けています。女性社員に対しては、男性に言いにくい部分など相談してもらいやすい雰囲気を作るようにしています。

  • Tさん

    凄いですね。実はその部分が私にとって一番の課題かも知れません。私は一つのことに集中して周りに気を配れないというか、苦手な方で…。でも、後輩技術者も増えたので、いつまでも苦手とは言っていられません。Mさんを見習って、これからは変えていきたいと思います。

  • Mさん

    いえいえ、私もまだまだです(笑)。でも、私も気が付けば人の上に立つ立場になりました。「将来」について考える機会も増えましたが、今、ビニルとゴムを扱っているので、少なくとも「ビニルとゴムのことはMに聞け」と言われるようになりたいと思っています。後は製造現場と開発の両方から信頼される技術者になりたいですね。

  • Tさん

    私はこれからも技術に対して積極的に勉強をして、時代に乗り遅れないようにと思っています。後は女性として、今後ライフステージが変わる可能性もあります。一旦は仕事を離れるかも知れませんし、そう思うと不安もありますが「この人にやって欲しい。この人と一緒に仕事をしたいと思ってもらえたなら、その仕事は一時的に離れたとしても後で戻ってくるから、今は一生懸命、できる限りの仕事をしたら良いよ。」とある方に言われたことがあり、とても勇気づけられました。戻ってきて欲しい、また一緒に働きたいと思ってもらえる技術者になりたいですし、そうあり続けたいと思います。

  • Mさん

    凄い!そのお話を聞けただけでも、今日この場に来て良かったと思いました。そういうことを年上の女性技術者に言ってもらえると安心できます。これから、技術者同士もっと交流を深めれば、新しい材料なども作りやすくなるのかも知れませんね。

  • Tさん

    そうですね。はじめは緊張しましたが、私も来て良かったです。今後、電線のことで分からないことがあればMさんに連絡するので、その時はよろしくお願いします。

  • Mさん

    ぜひ。私も分析のお願いはTさんに聞こうと思います。これからもよろしくお願いします!